看板集客 / 2026年9月5日 更新 / 読了目安 約12分

保育園・幼稚園の看板の作り方
三つの読み手で決める5ステップ

これから園の看板をそろえる方、掛け替えを考えている方へ。こども園も同じ考え方で組み立てられます。 園の看板を読む人は、三つに分かれます。 分け方が決まると、必要な面の数も出てきます。

5手順面の数え方から測定まで
6つの面園でそろえる看板
12項目発注の前に見る点
この記事でわかること

読む人を三つに分けて、必要な面を数える方法/ 面ごとに載せる語と、外す語の決め方/ 読ませたい距離から文字の高さを出す早見表/ 子どもの目線と大人の目線の差/ 角・留め具・足元を確かめる手順/ 年のコストを入園者数に直す計算式/ 伝わらないとき、費用をかけずに疑う順序

園の看板は、読む人が三つに分かれます

園の看板づくりで多いのが、雰囲気の伝わる形にしたいというご要望です。 ただ、同じ一枚を、条件のまったく違う三者が読みます。

一人目は、入園先を探している保護者。車や自転車で前を通り、園名だけを持ち帰ります。 二人目は、毎日送り迎えする保護者。読むのは今日の変更だけです。 三人目は、園に通う子ども。目線が低く、字が読めない年齢も混じります。

分けずに詰め込むと、こうなります。園名の脇に理念の文が並び、車からは読み切れない。 掲示の紙が門の外にだけ貼られ、送り迎えの列が歩道で止まる。 子ども向けの絵が大人の高さに付き、誰も見上げない。

面を数え、中身を決め、安全と位置を確かめ、費用を入園者数に直し、伝わりを測る。この五つを埋めます。

教室・学習塾の看板とは、設計が三つ違います

園には毎日の送り迎えがあり、同じ人が同じ面を年に何百回も通ります。 子ども自身が読む面も要ります。掲示が求められる情報の面は、さらに別です。 この三つがあるぶん、園の看板は面の数が増えます。 通う人と費用を決める人が違う点は共通するため、そこは 学習塾・教室の看板もあわせてご覧ください。

Step 1

読む人を分けて、必要な面を数える

柱は最初の三つ。残りは園の状況で足します。

園を探している保護者

入園先をまだ決めていません。車や自転車で前を通り、園名だけを覚えて帰ります。読む時間は数秒です。

毎日送り迎えする保護者

園名はもう知っています。読むのは今日の予定と変更です。片手で子どもの手を引き、急いでいます。

園に通う子ども

目線は大人より40cmから75cmほど低い位置です。字が読めない年齢も混じり、手がかりは絵と色です。

見学に来た人

一度きりの来訪です。門と玄関の区別も、受付の場所も知りません。道すじを示す面が要ります。

近所に住んでいる人

園があることは知っています。行事の日や送迎の時間を知りたい日に、掲示の面が受け皿になります。

配達や工事で入る人

出入りする門と、入ってよい時間を探します。子どもの動線と重ねない案内が要ります。

上の三者に一枚ずつ用意すると決めた時点で、設計はほぼ終わります。 下の三つは、門が複数ある園で足します。

面を数える

読む人と、見る場面をかけ合わせます。場面は三つ。道から、門と玄関、園庭の側です。 重なる面をまとめると、次の六つに落ち着きます。

主に読むのは置く場所
園名の面探している保護者道に面した外側
入口の面見学に来た人門から玄関まで
掲示の面送り迎えの保護者門の内側か外側
子どもの面園に通う子ども玄関と下駄箱の高さ
送迎の面車で送る保護者車を止める場所
入れ替える面近所に住んでいる人掲示の面の一部

三行目と四行目が、他の業種には出てこない面です。 掲示の面は運営を知らせる面で、集客を担う園名の面とは役割が別です。 子どもの面は、読み手が背の低い人だけになります。

車から読める区間は、思ったより短いものです

園の前を徐行で通る車を、時速20kmと置きます。20 ÷ 3.6 で、秒速およそ5.6mです。 2秒なら5.6 × 2 で約11m、3秒なら約17m、4秒なら約22m。 園名の面が働くのは、この十数メートルの区間だけです。 短いほうに合わせて語を決めてください。

Step 2

面ごとに載せる内容を決める

一枚に詰めず、面の役割ごとに語を振り分けます。

載せるもの載せないもの
園名の面園の名前と、園の種類方針や理念を書いた文
入口の面門の呼び名と、入る向き行事の細かい日程
掲示の面求められる情報と連絡先飾りの図柄
子どもの面絵と色、ひらがな大人あての注意書き
送迎の面止める向きと、待つ位置園の紹介文
入れ替える面日付を入れた知らせ期限の切れた紙

右の列が働きどころです。 園名の面から理念の文を抜くと、園名の文字を大きく取れます。 抜いた文は掲示の面へ回します。

文字の高さを、距離から出す

必要な文字の高さは、読ませたい距離の250分の1から500分の1が目安です。 面ごとに距離が違うため、高さも変わります。

読ませ方文字の高さ出し方
車から30m先で6〜12cm30,000mm ÷ 500〜250
歩いて20m先で4〜8cm20,000mm ÷ 500〜250
門の前10m先で2〜4cm10,000mm ÷ 500〜250
子どもが5m先で1〜2cm5,000mm ÷ 500〜250

車から30m先で読ませるなら、30,000mm ÷ 500 で60mm、÷ 250 で120mm。6cmから12cmです。 書体、背景との明暗差、照明の有無で変わります。迷うときは大きいほうを取ります。

子どもの高さに合わせる

目線の差は、40cmから75cmほどあります

3歳から5歳の身長を、およそ95cmから110cmと置きます。目線をその9割とすると、 95 × 0.9 でおよそ85cm、110 × 0.9 でおよそ100cmです。 大人の目線は、立った状態でおよそ1.4mから1.6m。差は40cmから75cmになります。 子どもの面は、床から1m前後を中心に置くと視界の正面に入ります。
※ いずれも一般的な目安で、統計にもとづく数値ではありません。しゃがんで確かめてください。

字が読めない年齢が混じるため、子どもの面は絵と色が主役です。 ひらがなは絵の下に小さく添えます。文字を主にすると、読める子だけの面になります。

Step 3

安全と設置位置を確かめる

図面の段階でも、手で触れて確かめられます。

面の角手のひらを角に当て、とがった箇所が残っていないかを見ます。丸める加工は、図面の段階なら頼めます。
低い位置の金具ボルトや留め具の先が面から出ていないかを見ます。出ているなら、覆いを付けられるか業者に聞きます。
支柱の足元自立する面は、根元の固定を確かめます。子どもがぶら下がる前提で、大人の力で揺すってみてください。
割れる材料ガラスや鏡の面は、割れたあとが問題になります。割れにくい板へ替えられるか、発注の前に聞きます。
掲示板の扉開き戸には指を挟む隙間ができます。開いた位置で止まる金具が付いているか、その場で開けて見ます。

表の確かめ方は、設置の当日にできます。図面の段階なら、加工の指定として先に渡せます。 角を丸める、留め具の先を出さない。この二つは、初めに頼むほうが安く済みます。

位置は、通園の動線から決めます。門から玄関までの間に、子どもが走る区間があります。 その区間の左右には、突き出た面を置かないでください。 掲示の面は、歩道の上で読ませる配置を避けます。 高い位置の面は、取り付けの方法と点検の間隔を契約の前に決めます。

手続きは、二本立てで確かめる

掲げる許可と、掲示が求められる情報は別の話です

看板の大きさや設置場所には、地域ごとの制限がかかります。 県の条例が適用される地域と、市が独自の条例を持つ地域があります。 これとは別に、園には運営に関する情報の掲示が求められる場合があります。 掲げる許可が下りても、掲示の中身は別に確かめてください。
※ 一般的な説明です。求められる情報の範囲は、施設の種類と地域で違います。 図面を確定する前に、管轄の窓口へご確認ください。

窓口が分かれることもあります。どちらも図面が固まる前に済ませてください。 掲示の面に貼る紙は、お知らせの掲示に 項目の絞り方と外す日の決め方をまとめました。

Step 4

費用を出し、入園者数に直す

園の看板は数年使います。総額のままでは判断がつきません。

看板一式の総額 ÷ 使う年数 = 年のコスト
年のコスト ÷ 園児1人あたりの年間収入 = 年に必要な入園者数
1 ÷ 年に必要な入園者数 = 何年に1人でトントンか

看板一式の総額を600,000円、使う年数を5年と置きます。600,000 ÷ 5 で、年のコストは120,000円です。

園児1人から1年間に入る収入を、月20,000円 × 12か月で240,000円と置きます。 120,000 ÷ 240,000 は0.5。1 ÷ 0.5 で2。 およそ2年に1人の入園で釣り合う計算です。

600,000円、5年、月20,000円は、式の動きを見るための仮の置き方です。自園の数字に差し替えます。 掲載社が公開している金額は看板の費用に種類別にまとめています。

費用を左右するところ

面の数数えた面が、そのまま数量になります。減らせる面を先に選びます。
文字の大きさ読ませたい距離が文字の高さを決め、文字の高さが板の寸法を決めます。
入れ替えの仕組み紙を差し替えられる面にすると、初めに上がり、あとで下がります。
角の加工と材料角を丸める、割れにくい板にする、覆いを足す。安全のための指定は金額に乗ります。
取り付ける高さ高い位置は足場が要ります。低い位置なら、作業そのものが短く終わります。
光らせる範囲夕方に要るのは、園名と門の位置だけです。絞れば電気の工事も減ります。

一行目が最も大きく効きます。六つそろえる園もあれば、三つで足りる園もあります。 四行目を削るのはおすすめしません。削るなら、面の数か、光らせる範囲から先に減らしてください。

Step 5

掲げたあとに、伝わっているかを測る

数える前に、自分の足で道を歩きます。

道を両方の向きから歩く

園の前の道を、行きと帰りでたどります。園名が見え始めた地点に印を付けます。片側にしか付かないなら、向きが合っていません。

助手席に乗って通る

送迎に使われる道を、車の助手席から通ります。読めた語と読めなかった語を書き出します。運転しながらでは確かめられません。

同じ質問が来た回数を数える

掲示に書いてある内容を、口頭でたずねられた回数を記録します。多いほど、掲示の面が読まれていません。

受付でどこで知ったかを聞く

見学や問い合わせの受付で、知った経路をたずねます。看板と人づての割合が分かれて見えます。

子どもに何が描いてあるか聞く

子どもの面の前で、そこに何があるかを聞きます。答えが返らないなら、絵か高さが合っていません。

上の二つは、その日のうちに終わります。

判断のタイミング

その日道と車から見え方を確かめます。図面の段階なら、寸法をまだ直せます。
1か月掲示の内容を口頭で聞かれる回数が、減ったかを見ます。
3か月見学の受付で、看板を挙げる人が現れるかを見ます。
半年子どもが自分の面の前で立ち止まるかを、職員の目で見ます。
1年入園の申し込み時期をひと回りさせ、前の年と比べます。

入園の申し込みには時期があります。掲げた月によっては、次の受付まで数か月空きます。 3か月で結論を出すと、時期の差を看板の差と読み違えます。

伝わっていないとき、この順で疑う

  1. 1
    立つ位置を疑う

    道の両側と、車の座席の高さから見ます。見えない向きがあれば、面の角度を振るだけで直ることがあります。

  2. 2
    面の前の物を疑う

    自転車、植え込み、のぼり、止めた車。園名の前に置かれた物を、その日のうちに移します。

  3. 3
    載せた語の数を疑う

    園名の面から、園名以外を抜きます。抜いた語は掲示の面へ回します。板は替えずに済みます。

  4. 4
    明暗差を疑う

    背景の色と文字の色を並べて眺めます。明るさが近いと、遠くでは溶けます。文字の色だけ替える手があります。

  5. 5
    高さを疑う

    大人の目線と、しゃがんだ目線で別々に見ます。どちらにも届かない高さになっていないかを確かめます。

  6. 6
    面を作り替える

    ここまで試して動かないときに検討します。出ていく額が最も大きいため、最後に置いています。

上から順に、出ていく額が小さいものが並びます。 5番までは、面の全体を作り直さずに手が入ります。

Pitfalls

よくある失敗5パターン

どれも、板を替えずに手を入れられます。

失敗何が起きるか直し方
園名の面に理念の文を並べた車から読み切れない理念の文を掲示の面へ移す。板は替えず、語だけ減らす
掲示の面を門の外だけに置いた送り迎えの列が歩道で止まる同じ内容を園の内側にも貼る。紙が一枚増えるだけ
子ども向けの面を大人の高さに付けた子どもが見上げない取り付け位置を下げる。面はそのまま使える
角の立った面を低い位置に付けたぶつかるとけがにつながる覆いを後から付ける。次の入れ替えで丸い形にする
行事の紙を貼ったまま残した掲示が読まれなくなる外す日を紙の隅に書く。貼るときに決めてしまう
Checklist

セルフチェックリスト

5つ以上「いいえ」があれば、見直しの余地があります。

  • 園を探す保護者・送り迎えの保護者・子どもに、読む人を分けた
  • 面ごとに、主に読むのが誰かを書き出した
  • 園名を読ませたい距離を、メートルで決めた
  • その距離を250と500で割り、文字の高さを出した
  • 園名の面に、園名と園の種類のほかを載せていない
  • 掲示の面を、園名の面とは別に用意した
  • 掲示が求められる情報を、管轄の窓口にたずねた
  • 子ども向けの面を、しゃがんだ目の高さから見た
  • 面の角と留め具に手を当て、とがった箇所が無かった
  • 自立する面を揺すって、足元の固定を確かめた
  • 送り迎えの列が、掲示の面の前で止まらない配置にした
  • 見学の受付で、知った経路をたずねる決まりがある
FAQ

よくある質問

園の看板は、何から決めればいいですか?
読む人を分けるところからです。園を探す保護者、送り迎えの保護者、通う子ども。この三つが決まると、必要な面の数も決まります。
文字はどれくらいの大きさが要りますか?
読ませたい距離を250から500で割った値が目安です。車から30m先なら、6cmから12cmになります。書体や背景との明暗差でも変わります。
園に掲示が求められる情報は、看板にする必要がありますか?
求められる情報の範囲は、施設の種類と地域で扱いが違います。一般的には、掲示の面を園名の面と別に用意すると収まります。中身と掲げ方は、事前に管轄の窓口へご確認ください。
子どもの目の高さは、どれくらいで考えますか?
一般的な目安として、3歳から5歳の目線はおよそ85cmから100cmです。身長の9割ほどの位置です。統計ではないため、しゃがんで確かめるほうが確実です。
効果はいつ判断すればいいですか?
見え方はその日のうちに分かります。掲示が読まれているかは1か月、見学の受付に現れるまでは3か月ほどです。入園の申し込み時期があるため、通しで見るには1年かかります。
予算が限られる場合、何を優先しますか?
園名の面と、掲示の面の二つです。子ども向けの面は、紙と覆いのフィルムで先に試せます。光らせる面は、夕方が暗くなる時期を考えて決めてください。

まとめ

園の看板は、次の順序で決めます。

1 読む人を分ける探す保護者、送り迎えの保護者、子どもで面を数える。
2 中身を決める面の役割ごとに語を振り分け、距離から文字の高さを出す。
3 安全を見る角と留め具に手を当て、足元を揺すり、動線から位置を決める。
4 計算する総額を年に割り、園児1人あたりの収入で人数に直す。
5 測る道を歩き、聞かれた回数を数え、受付で経路をたずねる。

一枚に詰めるほど、三者のうち誰にも届かなくなります。 面を分けたぶん、載せる語は減ります。減った語のぶんだけ、文字が大きくなります。

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当ガイドは仲介や紹介を行っていません。ご相談・お見積もりは各社へ直接お願いいたします。
面の数も、園名の文字の高さも、まだ決まっていない段階で構いません。 対応できる看板の種類と、角の加工や割れにくい材料を指定できるかは比べられます。 園の前の道を撮った写真を添えると、初回のやりとりが短くなります。