看板集客 / 2026年9月4日 更新 / 読了目安 約9分

のぼり・置き看板の使い方
出す場所と時間を決める5ステップ

店頭に出す可動のサインを考えている方へ。「どこまで出していいのか」「何を書けば読まれるのか」 「倒れたらどうするのか」。 この3つに順番に答えていきます。

5手順場所から測定まで
12項目出す前のチェック
5類型よくある失敗
この記事でわかること

置く場所を決めるときに見る4つの点/ のぼりと置き看板の役割の違いと、書ける文字数/ 風で倒さないための重りと、出し入れの決め方/ 交換の周期を含めた費用の計算式/ 出す日と出さない日を作って効果を測る方法/ 反応がないときに、安い順で疑う手順

これは、毎日しまう看板です

壁に付けた看板も、地面に立てた看板も、置いたら動きません。 のぼりと置き看板だけは、朝に出して夜にしまいます。 動かせることが、この看板のいちばんの強みです。

つまずく場所は決まっています。重りを付けずに出し、風で倒して人に当たりかける。 知らないうちに道へはみ出し、移動を求められる。1年出し続け、色あせて古い店に見える。 何本も並べ、かえって一本ずつが読まれなくなる。

場所を決める、書く内容を決める、風の対策を決める、費用を見る、出し方を変えて測る。 この順に進めれば、倒れる事故も、読まれない配置も避けられます。

Step 1

出す場所を決める

敷地の線がどこにあるかを、先に確かめます。

敷地の内か、外か

この線が最初の分かれ目です。敷地の内側に置くぶんには自分で決められます。道にはみ出すと、置いてよいかどうかは自分では決められません。

歩いてくる向きに、面が正対しているか

のぼりは風で回ります。置き看板は面が固定されます。歩いてくる人の正面に文字が入る角度に置いてください。壁と平行に並べると、真横でしか読めません。

通る人の邪魔になっていないか

歩道の幅が狭い場所では、置き看板ひとつで人がすれ違えなくなります。ベビーカーと車いすが通れる幅が残っているかを見てください。

店の入口が隠れていないか

看板で入口が見えなくなると、逆効果になります。看板を置いた状態で、正面から入口が見えるかを確かめてください。

道にはみ出すかどうかで、話が変わります

敷地の内側なら、置き方は自分で決められます。道にはみ出す置き方は、 道路の使用や占用にあたる場合があります。屋外広告物の条例で、 置き看板の大きさや数が定められている地域もあります。 まず、自分の敷地の線がどこかを図面で確かめてください。
※ 扱いは自治体・場所によって異なります。事前に管轄窓口へご確認ください。

Step 2

書く内容を決める

読まれる時間は4秒ほどです。そこから逆に決めます。

人が歩く速さは分速80mほど、秒速に直すと約1.33mです。 店頭の幅が5mなら、前を通り過ぎるのは 5 ÷ 1.33 で3.8秒しかありません。 この4秒で読めるのは、短い語がひとつです。

種類担当する役割選ぶときの考え方
のぼり遠くから気づかせる動きが目を引く。文字数は5〜7字が限度
A型の置き看板立ち止まって読ませる面が広く、書き換えられる。風に弱い
スタンド式のパネル入口の案内に使う面が小さく、通行の邪魔になりにくい

のぼりは動きで気づかせる道具です。文字は5〜7字が限度になります。 置き看板は、気づいた人を立ち止まらせる道具です。面が広い分、書きたくなりますが、 中身を一つに絞るほど読まれます。

2つの道具に、同じことを書かない

のぼりに店名、置き看板にも店名を書くと、伝わる情報は一つのままです。 のぼりで気づかせ、置き看板で内容を伝える。役割を分けると、同じ本数でも伝わる量が増えます。

Step 3

風の対策と、出し入れを決める

倒れた看板は、そのまま人に当たる物になります。

重りを必ず付ける注水式の重りは、満水で10L=約10kg、20L=約20kgになります。
風の強い日は出さない出す出さないの判断基準を、あらかじめ決めて共有します。
夜と閉店後は中へ入れる無人の時間に倒れると、気づくのは翌朝です。
倒れた先に何があるか見る車道側や、駐輪場の並びに倒れる置き方は避けます。
劣化した支柱を使い続けない折れたポールは、そのまま人に当たる棒になります。

注水式の重りは、水を入れて重さを作ります。水は1Lで約1kgなので、10Lの重りは満水で約10kg、 20Lなら約20kgです。水を入れていない重りは、ただの空箱です。

出し入れは、人ではなく手順に任せる

「気づいた人がしまう」では、忙しい日ほど残ります。 開店作業に「出す」、閉店作業に「入れる」を書き込んでください。 風の強い日に出さない基準も、その場の判断ではなく、あらかじめ決めておくほうが守られます。

Step 4

交換の周期を含めて費用を見る

1枚の金額ではなく、年に何枚使うかで考えます。

費用が動くところ

作る枚数同じ絵柄をまとめて作るほど、1枚あたりは軽くなります。
交換の周期屋外に出しっぱなしにするほど、色あせが早く進みます。
生地と印刷の方法裏まで色が抜けるか、片面だけかで見え方が変わります。
台と重りの初期費用最初だけかかり、のぼり本体より長く使えます。

掲載社が実際に公開している金額は看板の費用に種類別にまとめています。

年あたりに直して、何人来れば釣り合うかを見る

1枚の費用 × 本数 × 年の交換回数 = 年あたりの費用
年あたりの費用 ÷ 12 = 月あたりのコスト
月あたりのコスト ÷ (客単価 × 粗利率) = 月に必要な新規客数

例:1本2,000円ののぼりを3本、年に3回交換するとします。 2,000 × 3 × 3 = 年18,000円。18,000 ÷ 12 = 月1,500円です。 客単価1,000円、粗利率60%の店なら、1,500 ÷ (1,000 × 0.6) = 2.5 になります。 月に3人来れば釣り合う計算です。

10日に1人という数字になります。ここまで下りてくると、本数を3本にするか1本にするかも判断できます。 台と重りは初回だけの費用で、のぼり本体より長く使えます。

Step 5

出し方を変えて、効果を測る

出したりしまえたりするので、比較の実験ができます。

出す日と出さない日を作る

固定の看板にはできない測り方です。同じ曜日、同じ時間帯で、出した週と出さない週の来店数を比べます。

書いた内容の注文数を数える

のぼりに書いた品だけの注文数を記録します。書き換えた前後で比べれば、文字が読まれているかが分かります。

入口の前で立ち止まる人を数える

営業中の1時間、店内から数えます。置き看板は立ち止まらせるための道具なので、ここが直接の指標になります。

来店時にきっかけを聞く

「外に出ていた札を見た」という答えが出るかを記録します。10人聞けば傾向はつかめます。

固定の看板では、出さない状態を作れません。比べられることが、この看板の値打ちです。

見るタイミング

出した初日歩いてくる向きから見て、文字が読める角度かを確かめます。
2週間出した日と出さない日の差を比べます。
3か月色あせの進み方を見て、交換の周期を決めます。
半年書いてある内容が今の商品と合っているかを見直します。

反応がないとき、この順で疑う

  1. 1
    向きが合っていないか

    歩いてくる方向に面が正対していないと読まれません。角度を振るだけで直ります。

  2. 2
    文字が多すぎないか

    店頭の前を通る時間は4秒ほどです。読めるのは短い語ひとつです。

  3. 3
    出す位置が奥すぎないか

    敷地の奥に置くと、歩道から見えません。線の内側で、できるだけ手前へ出します。

  4. 4
    色あせていないか

    半年前ののぼりは、作ったときの色ではありません。新品と並べると差が見えます。

  5. 5
    本数が多すぎないか

    並べるほど1本ずつは読まれなくなります。減らして1本を目立たせるほうが効きます。

可動のサインは、常設の代わりにはなりません

のぼりと置き看板は、出している時間だけ働きます。閉めているあいだ、店の存在を伝えるものは残りません。 常設の面と組み合わせてはじめて、24時間の伝達になります。 店頭の面全体をどうそろえるかは店舗の看板一式のそろえ方で扱っています。

Pitfalls

よくある失敗5パターン

どれも、出す前に決めておけば避けられます。

失敗何が起きるか直し方
重りを付けずに出した風で倒れ、通行人や車に当たる注水式の重りを常時付ける
道にはみ出して置いた移動を求められ、置けなくなる敷地の線を確認し、内側へ戻す
のぼりを1年出し続けた色あせて、かえって古い店に見える3〜6か月で交換する周期を決める
何本も並べた1本ずつが読まれず、雑然と見える本数を減らし、内容を1つに絞る
閉店後も出したままにした夜中に倒れても誰も気づかない出し入れを閉店作業に組み込む
Checklist

セルフチェックリスト

出す前に使ってください。5つ以上「いいえ」があれば、見直しの余地があります。

  • 置く場所が敷地の内側であることを図面で確認した
  • 歩いてくる向きに立ち、面が正面に入る角度に置いた
  • 看板を置いた状態で、入口が正面から見えることを確かめた
  • 通行の幅が残っていることを、実際に歩いて確かめた
  • のぼりに書く文字を7字以内に絞った
  • 置き看板に書く内容を1つのことに絞った
  • 注水式の重りを用意し、水を入れてある
  • 風の強い日に出さない判断の基準を決めてある
  • 閉店時に中へ入れる手順を、作業として決めてある
  • 倒れた先に何があるかを確かめた
  • 交換の周期を決めて、記録する場所を用意した
  • 出す日と出さない日を作って比べる予定を立てた
FAQ

よくある質問

のぼりや置き看板は、何から決めればいいですか?
置く場所からです。敷地の内側か、道にはみ出すかで扱いが変わります。内側であれば、次は歩いてくる向きに面を正対させる角度を決めてください。
のぼりには何文字まで書けますか?
5〜7字が限度です。歩く速さは分速80mほどで、店頭の前を通り過ぎるのは4秒ほどしかありません。品名か、価格の考え方か、どちらか一つに絞ってください。
道に置くと、何か手続きが要りますか?
道にはみ出す置き方は、道路の使用や占用にあたる場合があります。屋外広告物の条例で、置き看板の大きさや数が定められている地域もあります。管轄の窓口へご確認ください。
効果があったかどうかは、どう判断しますか?
出す日と出さない日を作り、同じ曜日と時間帯で来店数を比べてください。固定の看板ではできない測り方です。書いた品の注文数を数える方法と組み合わせると、読まれているかまで分かります。
すでに出しているものを、直せますか?
直せます。向きを振る、本数を減らす、色あせたものを交換する。どれもすぐにできます。まず歩いてくる向きに立ち、文字が読めるかを確かめてください。
費用を抑えたい場合、どうすればいいですか?
本数を減らしてください。3本を1本にすれば、交換の費用も3分の1になります。台と重りは長く使えるので、そこは削らないほうが結果的に安く済みます。

まとめ

店頭に可動のサインを出すときは、次の順序で決めていきます。

1 場所敷地の内側で、歩いてくる向きに面を正対させる。
2 中身のぼりで気づかせ、置き看板で読ませる。役割を分ける。
3 風と安全重りに水を入れ、出し入れを作業として決める。
4 費用本数と交換回数を掛けて、年あたりで見る。
5 測定出す日と出さない日を作り、来店数を比べる。

本数を増やすより、1本の向きを直すほうが効きます。 まず今出しているものを歩いてくる向きから見て、読めるかどうかを確かめてください。

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何を書くか決まっていない段階でも、扱える印刷の方法と、小さい数量を受けるかどうかは比べられます。 店頭の写真と、出したい本数。この2つがあると初回の相談が具体的になります。