看板集客 / 2026年9月5日 更新 / 読了目安 約11分

電柱広告・案内看板の出し方
枠を借りて出す5ステップ

道案内の看板を出したい方へ。 看板を出す方法は、自分で建てるものだけではありません。 すでにある枠を借りる形なら、工事も撤去もいりません。 代わりに、選べる場所と書式に制限がつきます。

5手順選び方から更新の判断まで
4語まで枠に載せる言葉の上限
12項目申し込み前に見る点
この記事でわかること

自分で建てる形と、枠を借りる形の違い/ 導きたい着地点から、置き場所を逆算する順序/ 曲がる回数から、必要な枚数を出す数え方/ 枠の書式で決まること、入稿前に聞くこと/ 許可を媒体側と出す側のどちらが持つか/ 期間あたりの費用を、必要な新規客数に直す式/ 効かないときに、何から疑うかの順番

枠を借りる形は、建てる形とは決め方が違います

道沿いの看板には、自分で建てるものと、すでにある枠を借りるものがあります。 借りる形では、場所を探すのではなく、空いている枠から選びます。

ここでつまずく人が多いのは、次の四つです。 空いていた枠に飛びついて、経路と関係ない場所に出してしまう。 同じ角に2枚並べて、どちらも読まれない。 枠の書式を聞かずに原稿を作り、入稿でやり直しになる。 測る仕組みを決めないまま出して、更新するかどうか決められない。

どれも、申し込みの前に手を打てば起きません。 借りる形を選び、置き場所を逆算し、書式と許可を確かめ、費用を客数に直し、効きめを測る。 この五つを順に埋めていきます。

Step 1

自分で建てるか、枠を借りるかを決める

分かれ目は、場所の自由度と、やめるときの手間です。

出すまでが短い

枠を借りる形は、申し込みと原稿の入稿で掲出まで進むことがあります。土地を探して建てる形にくらべ、動き出しが早くなります。

やめる手間が軽い

期間が満了すれば掲出は終わります。自分で建てた看板は、やめるときに撤去の工事が必要です。

維持の受け持ちが分かれる

柱や枠そのものは媒体の側が持ちます。傾きや腐食の心配を自分で抱え込まずに済みます。

場所は選べる幅が狭い

空いている枠からしか選べません。出したい交差点に枠が無いことがあります。

二つの形は、出すまでの流れも、やめるときの流れも違います。 並べて見ると、どちらが自分の事情に合うかが決まります。

見るところ自分で建てる枠を借りる
場所の決め方地主と交渉して選ぶ空いている枠から選ぶ
出すまでの流れ契約と工事と手続き申し込みと原稿の入稿
表示できる量面の寸法を自分で決める枠の寸法と書式に従う
維持の受け持ち点検と修理を自分で持つ媒体側が持つ範囲がある
やめるとき撤去の工事が要る期間の満了で終わる

出したい場所が1か所に決まっているなら、建てる形のほうが届きます。 経路のあちこちに少しずつ置きたいなら、借りる形が向きます。 土地を借りて建てる手順は野立て看板の出し方にまとめています。

両方を混ぜてもかまいません

最後の角だけ自分で建て、途中の角は枠を借りる。 こうした組み合わせもできます。 決め方は場所ごとで構いません。 先に全体を一つの形へそろえようとすると、出せない場所が出てきます。

Step 2

着地点から逆算して、置く場所を決める

空いている枠から選ぶのは、経路を描いた後にします。

置き場所は、次の順で決めます。

  1. 1
    着地点を1か所に決める

    店の入口か、駐車場の入口か。どちらへ導くかを先に決めます。二つあると、案内の言葉が割れます。

  2. 2
    手前の分岐を書き出す

    大きな道から着地点まで、曲がる場所を紙に書き出します。頭の中で数えると必ず抜けます。

  3. 3
    曲がる回数を数える

    曲がる回数に1を足した数が、置きたい場所の数です。3回曲がるなら4か所になります。

  4. 4
    1か所につき1枚に絞る

    同じ角に2枚出すと、読む時間が半分になります。迷う角ほど、枚数ではなく大きさで対処します。

  5. 5
    同じ経路を実際に通る

    車なら車で、歩きなら歩きで通ります。街路樹や停車中の車で隠れる位置は、現地でしか分かりません。

必要な枚数を数える

枚数は、経路の形から出ます。

曲がる回数 + 1 = 置く場所の数
3回曲がる経路 → 3 + 1 = 4か所

最後の1は、着地点そのものです。 曲がりきった先に何も無いと、行き過ぎたのかどうかが分かりません。

場所ごとに、載せる中身を変える

同じ原稿を全部の枠に使うと、途中の角で情報が余ります。

置く場所その枠の役目載せる中身
大きな道の分岐存在を知らせる業種と店名だけ
途中の角曲がる方向を示す矢印と残りの距離
最後の角着いたと分からせる店名と「この先」
駐車場の入口車を入れさせる駐車の可否と台数

通る速さから、文字の高さを出す

車から読ませる枠は、読める時間が短くなります。

時速30km = 30,000 ÷ 3,600 = 1秒あたり8.33m
見え始めてから25mを通過 → 25 ÷ 8.33 = 約3秒
文字の高さ = 視認距離 ÷ 250 〜 視認距離 ÷ 500
20m先から読ませる → 20,000 ÷ 500 = 40mm / 20,000 ÷ 250 = 80mm
4〜8cm

書体、地の色との明暗差、照明の有無で変わります。 3秒で読み切れる量に言葉を削ってから、大きさを決めてください。

Step 3

枠の書式と、許可の持ち主を確かめる

原稿を作り始める前に聞くことが三つあります。

寸法と縦横の向き

枠の大きさは媒体の側で決まっています。縦長か横長かで、入る文字数が変わります。原稿を作る前に寸法を聞きます。

使える色数と地の色

地の色が決まっている枠があります。手持ちのロゴの色が乗せられるかを、入稿の前に確かめます。

載せられる文字数

枠の書式によって、行数と1行の文字数に上限が置かれることがあります。上限が分かってから言葉を削ります。

書式が分かると、削る量が決まります。 先に原稿を作ると、入稿の段階で作り直しになります。

確かめること聞く中身確かめ方
許可を誰が持つか媒体側か、出す側か申込書の記載を見る
更新の時期掲出の期間と一致するか満了の何日前に連絡か
原稿の締切入稿から掲出までの日数作り直しの余地を残す
表示できない内容業種や表現の制限断られる前に確かめる

掲出の期間が月ごとか年ごとかも、あわせて聞いておきます。 単位が分かると、途中でやめたときの扱いまで話が進みます。

載せる言葉の削り方は看板の文言の決め方で扱っています。 枠が小さいほど、削る作業の比重が大きくなります。

許可の扱いは、枠によって分かれます

屋外広告物には、掲出の許可が必要とされる地域があります。 枠を貸す側が許可をまとめて持っている場合と、出す側が個別に取る場合があります。 県の条例が及ぶ地域と、市が独自の条例を持つ地域があります。 どちらが持つかは、申込書に書いてあります。
※ 許可の要否と手続きは、管轄の窓口へご確認ください。

Step 4

費用を月あたりに直し、必要な客数を出す

年額のままだと、高いか安いかを決められません。

まず、何によって額が動くかを知っておきます。

枠のある場所交差点か、道の途中か。通る量の多い場所ほど、枠の埋まり方が違います。
面の大きさと向き寸法が大きくなれば、原稿を作る手間も掲出の扱いも変わります。
掲出する期間短い期間を繰り返すか、長い期間でまとめるか。単価の置き方が変わります。
出す枚数経路に沿って複数出すか、1か所に絞るか。枚数がそのまま効いてきます。
原稿を作り直す回数掲出の途中で内容を変えると、そのたびに版を作る費用が乗ります。

枚数と期間は、自分で調整できます。 まず1か所で試し、効きめを見てから増やす形にすると、動かせる幅が残ります。 掲載社が公式サイトで公開している金額は、看板の費用に種類別にまとめています。

月あたりに割り直す

年36,000円 ÷ 12か月 = 月3,000円

この36,000円は相場ではありません。 割り算の動きを見るために置いた、仮の数字です。

何人来れば釣り合うかに直す

月あたりのコスト ÷ (客単価 × 粗利率) = 月に必要な新規客数
2,000 × 0.5 = 1,000
3,000 ÷ 1,000 = 月3人
30 ÷ 3 = 10日に1人

客単価を2,000円、粗利率を5割と置いた場合です。 10日に1人が新しく来れば、月3,000円と釣り合います。

3,000円も2,000円も5割も、式の動きを見るための仮の置き方です。 自分の店の数字に差し替えて計算してください。

Step 5

効きめを測って、更新の前に入れ替える

測る仕組みは、出す前に決めておきます。

来店した人に聞く

レジで一言たずねます。費用はかかりません。答えを正の字で数えるだけで、傾向が見えます。

来た方角を数える

入口から見て、どちらから来たかを数えます。置いた場所の側から増えていれば、経路が合っています。

合言葉を載せる

看板にだけ書いた一語を、来店時に言ってもらいます。どの枠が効いているかを枚数ごとに切り分けられます。

二次元コードを分ける

枠ごとに違う読み取り先を用意します。読み取られた数が、そのまま比べられる数字になります。

通行量を数える

枠の前に立ち、10分間だけ数えます。3回数えれば30分です。朝・昼・夜で3回なら90分になります。

上から順に、手間の軽い方法です。 1番目と2番目は、その日から始められます。

見る時期を決める

1か月見え方を現地で確かめます。数はまだ動きません。
3か月来た方角の偏りを見ます。経路が合っているかの目安です。
半年合言葉や読み取りの数を、枠ごとに並べて比べます。
更新の前続ける枠、やめる枠、動かす枠に仕分けます。

枠を借りる形の利点は、更新の時期に動かせることです。 効かない枠を抱え続けずに済むのが、建てる形との一番の違いです。

効かないときは、この順で疑う

  1. 1
    見えているかを現地で見る

    街路樹、電線、停車中の車。掲出したあとに隠れることがあります。

  2. 2
    文字が読める大きさか見る

    通る速さのまま、読み切れるか。読み終わる前に通り過ぎていないかを見ます。

  3. 3
    経路が合っているか見る

    来店した人の方角と、置いた場所がずれていないか。ずれていれば場所の問題です。

  4. 4
    言葉の量を減らす

    原稿の作り直しで済みます。載せる語を2つまで削ると、読める距離が伸びます。

  5. 5
    枠を別の場所へ移す

    更新の時期に合わせて、空いている別の枠へ移します。

  6. 6
    出すのをやめる

    半年たっても方角が動かないなら、その経路に人が流れていません。最後に判断します。

上のほうほど、費用がかからずに直せます。 1番から3番までは、現地へ行って見るだけで済みます。 やめる判断を最後に置くのは、隠れているだけの場合が多いからです。 効果の測り方そのものは看板広告の作り方ガイドで詳しく扱っています。

数え始めるのは、掲出の前がよい

出した後だけ数えても、増えたかどうかが分かりません。 申し込みが決まった時点から、来た方角を数え始めてください。 1か月ぶんの数があれば、掲出の後と並べられます。

Pitfalls

よくある失敗5パターン

どれも、更新の時期に手を打てば直せます。

失敗何が起きるか直し方
空いている枠から先に決めた経路と関係ない場所に出てしまう着地点から逆算し直し、更新の時期に移す
同じ角に2枚出したどちらも読まれずに終わる1枚に減らし、残りを別の角へ回す
原稿に情報を詰め込んだ通り過ぎる速さで読み切れない業種と店名の2語まで削って入稿し直す
許可を誰が持つか確かめなかった更新の連絡が来ず、掲出が切れる申込書を読み返し、満了の日を控える
測る仕組みを決めずに出した続けるかどうかを判断できないレジで来た方角を数え始める
Checklist

セルフチェックリスト

申し込みの直前に使います。5つ以上「いいえ」があれば、見直す余地があります。

  • 自分で建てるか、枠を借りるかを手間と責任で比べた
  • 導きたい着地点を1か所に決めた
  • 大きな道から着地点までの分岐を紙に書き出した
  • 曲がる回数を数え、必要な場所の数を出した
  • 1か所につき1枚に絞った
  • 同じ経路を、実際に通る手段で通った
  • 枠の寸法と、載せられる文字数を聞いた
  • 許可を媒体側と自分のどちらが持つかを確かめた
  • 掲出が満了する日を控えた
  • 月あたりの費用を、必要な新規客数に直した
  • 来た方角を数える用紙を、レジに用意した
  • 効かないときに何から疑うかを、順番で決めた
FAQ

よくある質問

枠を借りる看板は、何から決めればいいですか?
導きたい着地点を1か所に決めることからです。店の入口か駐車場の入口かで、案内の言葉が変わります。着地点が決まってから、その手前の分岐を数えます。
何か所に出せばいいですか?
大きな道から着地点まで、曲がる回数に1を足した数が目安です。3回曲がるなら4か所になります。同じ角に2枚出すのは避けてください。
文字の大きさは、どう決めますか?
視認距離の250分の1から500分の1が目安です。20m先から読ませたいなら4〜8cmになります。書体、地との明暗差、照明の有無で変わります。
許可の手続きは、自分でやりますか?
媒体の側が持つ場合と、出す側が持つ場合があります。申込書に記載があるので、掲出の前に確かめてください。屋外広告物の扱いは土地によって異なるため、管轄の窓口へご確認ください。
効いているかは、いつ判断しますか?
3か月から半年です。1か月では数が動きません。来店した人の来た方角を数え、置いた場所の側から増えているかを見てください。
予算が限られる場合、どこから手を付けますか?
最後の角の1か所からです。着地点のすぐ手前は、迷った人が引き返す場所なので、1枚でも効きます。枚数を増やすのはその後で構いません。

まとめ

枠を借りて出す看板は、次の順序で決まります。

1 借りる形を選ぶ場所の自由度は狭い。代わりに出すのもやめるのも軽い。
2 置き場所を逆算する着地点を1か所に決め、曲がる回数に1を足す。
3 書式と許可を確かめる寸法と文字数を聞く。許可を誰が持つかを申込書で見る。
4 費用を客数に直す月あたりに割り、客単価と粗利率で必要な人数を出す。
5 効きめを測る来た方角を数える。更新の前に、続ける枠と動かす枠を仕分ける。

借りた枠は、動かせることが最大の取り柄です。 測る仕組みを作らないと、その取り柄を使えません。

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出す場所も枚数も、まだ何も決まっていない段階で構いません。 枠の手配まで受けるか、原稿の作成だけを受けるか。この二つは比べられます。 本文の5ステップと同じ言葉で聞けば、返ってくる答えも並べやすくなります。